オレにはコウジという名の友人がいる。オレが知るからにコウジは人と接触するのをかなり嫌っている。オレと友人という関係になったのも不思議に思えるぐらいだ。そんなコウジに、カノジョがいるという。オレとしては全く信じられない。誰も近づくんじゃねえオーラ全開のこの男に、カノジョなんてあり得るのか?――――印刷に適したPDFデータとモバイル端末での閲覧に適したePUBデータを同梱。

就職活動に失敗して、しかもその上卒業する単位も足りなくて、結局退学してしまった、人生の王手をかけられてしまっている有様の男。人生のいろんなことを諦めて、安給料のコンビニのバイトにしがみつく日々。だがそんな男は眠りについて、夢の世界に入れば世界が変わる。ファンタジーの世界、そこで男は一流の剣士となって活躍している。まぶしいばかりの夢の世界、それに対してこの生きる意味のない現実は何だっていうんだ!そんな男が何をしでかして、どういう顛末に陥ったのか。そんなお話。注意1この作品は当ホームページにおいて全文公開しているもの(http://ninoninofevor.xxxxxxxx.jp/yume_utsutsu.html )をモバイル端末などで読みやすく加工したものです。ですので、「読みづらくてもホームページでいいや」というお方は購入なさらないようお願いします。注意2Windows環境のほか、Android環境での閲覧確認をしています。calibre(Windows)：閲覧可能※当サークル閲覧推奨ソフトStarbooks(Android):閲覧可能※当サークル閲覧推奨ソフトCopperReader(Android):閲覧可能Moon+Reader(Android):閲覧可能

王宮警備隊所属の剣士、シュタイン・ボエル。王都での勇者祭の警備任務ののち、異動を命じられる。異動先の名は特殊保安部特殊保安課。見るからに過酷そうな職場を前に、シュタインはいやいやながらもオフィスへ向かう。異動先の名前にはゲンナリさせられるけれども、剣士という仕事は憧れでもあって辞めたくない。王都のはじにあるオフィスに到着したシュタインは、そこで異変にさらされる。なにせ、その仕事場にいる女から、「特殊保安部特殊保安課なんて部署は存在しない」と言われるのだから。低身長な剣士シュタインは、存在しない部署に配属されることにより、王国の『国民が知らない面』を目の当たりにすることとなる。衣谷創のオリジナル小説。〈ページ数211〉

小説って難しいんじゃ……なんて思っている人に朗報。簡単に小説「っぽいもの」がつくれるメソッドがあるわけです。それが「題決め」。ルールは簡単。(1)短時間に(2)文章を(3)書いて(4)変だったら諦めて、(5)うまくいったらニヤニヤする。それだけ。そんな題決めで書いた小品集。

ただ、そこに未公表の作品があったから……というわけで小品(でもない)小説を一つのモノに押し込んでみた次第。下にある通り5作品を収録。現実世界を舞台にしたものからファンタジー分120%まで。どれもライトノベル分はきわめて少ないと思われます。収録作品・にぼし泳ぐ→外は雨で、窓際には野良猫がいて。じっと見つめてくるので、「俺」は中に入れてやることにした。・誰でも→失明した男ヴィンドは砂漠をさまよっている中、とある女性の声を聞く。・Mish'n'Misch the Imp in Woods→配達員の「わたし」は森のなかで女性を見つけて、彼女の目的地まで連れてゆくことにしたのだが……・にゃーにゃにゃーにゃにゃーにゃにゃー→にゃにゃーにゃ、にゃ、にゃにゃ。にゃにゃにゃ。んにゃ。・FACE2009年、とある女性が自殺した。その自殺に行き着くまでの一部始終。【いずれもオリジナル】

【オリジナル小説・現実モノ】ユウキには深刻な悩みごとがあって、それを友人のナミとモエに相談する。ナミはユウキに「ただならぬ気持ち」を抱いていて、ユウキの事をとても気にかける。ちょっとした感情の偏りで、三人の間に大きな亀裂がうまれる。性とは、友情とは、恋愛感情とは。静かでも激しい三人の物語。------衣谷創による中長編小説にして、衣谷史上最大の問題作。どこが問題作なのかは、皆さんの目でお確かめを。

ベルクタープ・ギーエンとその国でよばれている大雨の中、トゥエンという男がとある酒場に立ち寄った。酒場の店主と、給仕の女の二人が切り盛りするその店。魅力的な酒、給仕の女、そして店主との会話。王宮騎士団での剣士の指導や鍛冶といった仕事の合間、トゥエンはその酒場にしげく足を運ぶ。そんな中、王宮騎士団所属の旧友シモフから、獣人の新たな動向や獣人が絡んでいると思われる事件を知らされる。差別のまなざしが向けられる獣人の不穏な動き、ほぼ時を同じくして獣人のことを話題にあげるようになった店主。不思議に思うトゥエン。そして、トゥエンは思いもしない大きな野望に巻きこまれてゆく。トゥエンはどうなるのか、そして店主はいったい何者なのか。□□□□□【第1回幻狼大賞最終候補】にして、衣谷創初の王道ファンタジー。もちろんオリジナルです。

【現実社会モノ・オリジナル小説】「あたい」はヨシミから、身の周りに出現する奇妙な人物のコトをきいた。「あたい」はそんな人物に興味がわいて、その正体を見定めようと思いつく。どんどん奇怪な世界にのめり込んでゆく「あたい」は、するとある奇妙なコトへ迫ってゆくのだった。ファンタジーを今まで手掛けてきたにの、にの?　初の現実社会エンターテイメント小説。第89回オール讀物新人賞二次通過作品。あまり小説を読まない方も、試しに読んでみるとおもしろいかも。オール讀物新人賞に応募するつもりの方も研究がてらにどうぞ。一応、三次選考の壁と、三次選考以降の壁がわかるかも?

この世界では、人が魔物に変異する病がある。その病で、人々の人生が大きく狂わされる。狂わされた人生の、その断片。魔物になってゆくという病にかかった彼女。彼は病を治そうと必死にがんばってくれるのだが、彼女は彼に妙な違和感を覚えて……[For Whom She Chirps、計2作収録]にの、にの?　によるオリジナル・ファンタジーにして、シリーズ「For Whom She Chirps」完結編!*この作品はシリーズ「For Whom She Chirps」の系列作品ですが、単品でも楽しむことができます。しかし、「For Whom She Chirps」をあわせて読まれるとより一層楽しめます。

「僕」はかつて、クアノロークという国内トップクラスの傭兵集団の中に身を置いていた。そんな「僕」は今、とある国立公園で魔族の数を調整する仕事をしている。その国立公園で人が行方不明となった。「僕」はその人を捜索することとなるが、「僕」は捜索をしながらも自らの過去を思い返してゆく(傍から見れば勇者)。表題作である「傍から見れば勇者」のほか一編を収録。初出:「傍から見れば勇者」:第25回太宰治賞応募作を加筆修正した。「進化にr」:本書のために書き下ろした。