物資の調達を城下町で終えたレオン一行は、次の日キャラバン型の馬車でマルクス地方へと移動を開始させる。物静かな村の姿、そこを通り過ぎ森の中に移動した彼らに、山賊が襲い掛かる。場慣れしているレオンは、仲間に指示を与え山賊との戦闘を開始。そこで、レオンの騎士であり元盗賊だったヒルダは、彼の強さを再確認すると同時に恐怖を覚えるのであった。そして、レオンの親友からある昔話を聞くことになる……。王位継承権のない王子。彼を中心とした戦争、人生、冒険、友情。中世時代的な世界を題材にした第三話ページ数　61ページ　■　商品概要

新たに仲間を加えたレオン一行は、故郷であるダルク城へと帰る。王であり父であるマルス10世に、レオンは相談を持ちかける。それは王国領地マルクスの現領主が敵国と内通しているということだ。王は、その裏切りに心を痛めつつもその者をどうするのか悩んだ。そこで、レオンはある提案を持ちかける。それは、その領主の討伐を自分にやらせてくれということだった……。王位継承権のない王子。彼を中心とした戦争、人生、冒険、友情。中世時代的な世界を題材にした第二話ページ数　47ページ

序章 およそ300年前のこと。広大な大陸「フレリアン」。かつて全てを統治していた帝国があった。リオスダルク帝国。全ての国を占領下におき、全ての種族と共に繁栄と平和を築いたその帝国。だが、たった1日で滅んだ……。一体何が起きたのか?　帝国の首都が、夜が明けると共にそこに何もなかったかのように建造物も人も全てなくなり、緑豊かな野原になっていた。魔法の研究成果、神の怒りに触れた、最初からなかったなど、原因は何も分からなかった。消滅帝国……。帝国はそう呼ばれ、統治されていた全ての種族は争いを始めた。魔族、エルフ、ドワーフ、ホビット、ノーム、獣人族、そして人間。新たな帝国の建国、新たな覇権獲得のために。長く苦しい戦いが続き、魔族が次第に他の種族を圧倒していった。そして、人間と魔族の直接対決が始まる。力と魔法で戦う魔族。戦略と知恵で戦う人間。互いに多くの者が傷つき、そして相手から多くのものを学んだ。戦争の最後の舞台となった場所は、消滅帝国跡地。互いに雌雄を争う、大きな戦いの場であった。だが、結局決着がつかず、300年前に戦争は停戦という形で終結し、互いに干渉をしないことを約束した。人間と魔族以外の種族は、生き残った者達を集め、ひっそりとそれぞれの国へ戻り、他の種族と干渉をせず、静かに暮らし始めた。種族間の干渉もなく300年の月日が流れ長い平和と繁栄の時代が続いた。300年……。戦争の歴史を忘れるには充分な時が流れたのであった……。王位継承権のない王子。彼を中心とした戦争、人生、冒険、友情。中世時代的な世界を題材にした第一話ページ数　36ページ