両親の顔を知らずに育った雅也は、祖母の病床で初めて父を紹介される。しかし父は既に結婚しており、義母には疎まれ殺す代わりに性の玩具に仕立て上げられてしまう。美しい義母からの愛を求めながら愛し方も愛され方も判らない少年は、やがて青年に成長し…表題作「白色の恋獄」をはじめ、紐で縛って性交にに及ぶことを強要されてしまう「紐」、男達の下卑た視線を浴びて育った少女が孤独を淫らな悦びで慰める「半分愛して」の三部作。愛の悲劇が胸を打つ川島れいこ作品集です。